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学校について「私はこっちだから」と別の階に行く理沙を、咲はぼんやりと見つめていた。
そういえば彼女は、自分とは違い三年生なのだ。
「惚れかけてますな。これは」
「琉璃、それ絶対に違う」
「まあ、そういう愛の形もあるって事で」
「渚も変に纏めようとしないでよ」
休み時間に、自称、恋の先輩達による恋愛講座開催中。
しかし彼女らの言葉に納得がいかず、プクッと頬を膨らませてみる咲。
それを渚が突いてくる。
プハッと息を吐き出して、机にうつ伏せた。
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