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「でも僕には無理。付き合うなんて考えられない」
「まだ一週間も経ってないじゃない。決めつけるには早すぎるわよ」
「頑張れない」
「変人だけどいい人だと思うよ?」
確かにいい人なのかもしれない。
来る途中だって、彼女が自ら進んで車道側を通っていたし。
子供扱いされたと思っていたけど、彼女なりの優しさかもしれないし。
美人だし、可愛いし、スタイルいいし。
噂では、勉強もスポーツも抜群らしいし。
皆の理想の彼女ってこんな人かな、なんて思ったりもする。
でも……。
ガラガラっとスライド式の扉が開く。
「咲君!今日は一緒にお昼食べようね!愛してるよぉぉ~~!」
咲の手により、ピシャンと扉が閉まる。
やっぱり理沙は変なのだ。
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