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掲示板に自分の顔を張り付けた犯人は、あっという間に分かった。
情報が充実しすぎているような気がするが、高校でもやはりアイドル的存在だった優希がいる為、何でも可能なような気がしていた。
「それで高田理沙って誰?」
「会ったことないの?」
「う――ん。覚えがないなぁ」
「まあ、放課後に生徒会室に行けば嫌でも会えるけどね」
咲の質問に、琉璃が答える。
そうか、放課後か。
自分の頭にそれを記憶して、切り替わった話題に耳を傾けた。
その大半は優希と渚の出会いから、付き合うに至るまでだった。
優希が渚をストーキングしていたらしい。
それは犯罪じゃないかと言いかけて、やめる。
両人、共に笑顔だからいいや。
咲の思考は再び生徒会長に占拠された。
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