第一章

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    もしも、    背中に翼が生えたなら 私は迷わず空を飛ぶ    一面の碧を悠々と       もしも、    私が薔薇(そうび)なら 美しく咲き誇る    朽ちる最期の時にまで       全ては夢物語 なりもしない幻想 現実は冷たく私を抉る    それでも乞う 私は人間、欲の塊       もしも、    私に声があるのなら   囀(さえず)り合う 小鳥の様に   君の名を   囁き続ける事が 出来たのだろうか           
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