きっかけ

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霊感のある人はよく 『幼稚園ぐらいの時にー...』 と聞くけど、私の場合は始めから合ったわけじゃありませんでした。 幼稚園に入る前から男の子より 喧嘩が強くて木登りしたり わんぱくな女の子。 小学校に上がった頃は学校が 終わると同じクラスの男の子達とチャリを乗りまわし競争したり夏は大きい水鉄砲を持って走って水風船を投げつけて遊んだり缶を並べエアーガンで早打ち競争、 冬は女子と一緒に雪だるまを...なんて可愛らしい事などせず男子の固まりの中で女子一人でも構わず学校のグラウンドで雪合戦。 時期は暑い7月くらいで小学校3年になり学校が終わって帰宅し当時、幼稚園だった弟とテレビを見ていたら ジリジリジリージリジリジリー この時はまだ黒電話を使っていた我が家。 私 『お母さーん、電話だよ!』 母 『はい、はい。そこにお菓子、あるから炯斗と二人で食べな。』 私 『よっしゃ!クッキーだ!炯斗、食べよ!』 弟 『うん!でもお姉ちゃん、炯斗ね、てて洗ってないよ?』 私 『大丈夫!死にやしないから。お姉ちゃんも洗ってない。』 弟 『そっかー!』 会話からして電話の主は従兄弟の叔母さんらしい。 楽しそうに話していたと思ったら... 『えー?!』 母がいきなり叫んだ。
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