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「ふ~」
「雨の中を歩いてきたせいで体が寒いんだが、この部屋にストーブはあるか?」
アルフレッドは着ていた上着を椅子の背もたれに掛け、グラスを持ってきた副操縦士に言った。
「・・・すみません」
「さっき最後のマッチが無くなってしまって、ストーブ以外にもキッチンが使えないんです・・・」
そう副操縦士が言うと―。
「火があれば良いのか?」
「ライターなら持ってるぞ」
そう良いながら、アルフレッドはポケットからライターを取り出した。
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