Traum

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「それでは・・・」 副操縦士はワイングラスを机に置き、窓の外で降っている雨を見ながら話し始めた。 「数年前、私はパイロットになる為に訓練場で飛行機を飛ばしていました」 「あまり腕は良くなかったのですが、その訓練場の教官は自分の下手な操縦に文句を言わず―」 「懇切丁寧に飛行機の飛ばし方を教えてくれました」 そこまで副操縦士は言うと、机の上に置いてあったグラスを手に持ち・・・。 グラスに入っていたワインを飲んだ。
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