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ずっと窓の外を見ていたはずなのに気付かない内に車は森の中に入っていた。
「お父さん。この道で合ってるの?」
「正樹に任せとけば大丈夫だ!!」
三浦さんを呼び捨てだ...。
「お父さんは三浦さんに会ったことあるの?」
「あっ...あぁ。高校時代の同級生だ。」
「ふ~ん。」
最近のお父さんはおかしい。まるで何か隠しているみたい。
窓の外を眺めていると徐々に木が少なくなってきた。
30分後には木が無くなり車の両側を塀が挟む形になっていた。
キィーッ。
「お嬢様。着きましたよ。」
(えっ...?)
車から降りると目の前には大きな校舎が3つ並んでいた。
「よくお越し下さいました。私は案内役の水知 隆也〈みずち たかや〉です。それではこちらへ。大葉理事長がお待ちです。」
「...。」
今度は執事?
黒い燕尾服に黒いズボンそして赤い蝶ネクタイ。
青い目。
いや、“青い”よりも“蒼い”の方がいいかもしれない。
晴れた日の青い空を閉じ込めたみたいで綺麗。
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