†迷える子羊†

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3-Bの教室に着くと同時に担任の小林先生が入って来た。 「みんな席について~!!」 どうやら遅刻ギリギリだったらしい。 「みんなおはよう。夏休みが終わってそろそろ高校の事も真剣に考え始めてると思うの。そこで今から都立の高校が全て載っている冊子を配ります。」 そう言って先生は分厚い本を各列ごとに人数分の本を渡した。 そして前から回って来た本は軽く50ページを超えるぐらいの厚さがあった。 (はぁ...。この中から自分の行きたい高校を決めるのかぁ。) 私はこれと言った得意教科はないし、好きな事も特に無い。 (だから行くなら普通科かな?) 「樹里行くよ!?」 「えっ!?」 「1時間目始まっちゃうから。」 「あっ!!うん。」 1時間目は理科。私と楓は理科の教科係。だから私達は2階の職員室へと向かった。
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