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「それに、ジノ。試作機だけど〈ガーゴイル〉って機体を開発中なんだろ?」
「そうさ。全長は25メートル前後になる。バーニアにレーザー砲、ビーム・ソードまで、最新装備や、ありったけのものぶち込んで、とっておきの機体を完成させるんだ」
「25メートル?
やけにでかいじゃないか。どうせコストの問題で、ろくに生産も出来ないんだろうけど」
「仕方ない。ワンオフになっちまうがな。開発チームの奴らがどれだけ頑張れるか、だな」
ジノは中尉という階級故に、専用の開発チームをもつことを許されていた。
少尉以上に許される特権だ。
ふと、ジノは右手首の時計に目をやると、時刻は18時をまわっていた。
「そろそろ、帰るわ」
ジノはアーデに告げると、
学校の門をくぐり、
家へ向かった。
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