プロローグ

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「ま、待てよ!」 アーデが後ろから追いかけてきた。 「ジノ。本当に学校には来ないつもりなのか?」 「さあな……。わかんねえ」 「わかんねえって――」 ビーッ! ビーッ! ビーッ! ビーッ! 急にサイレンが鳴り響く。 「なんだ!?」 「警報だ……!逃げるぞ、アーデ。避難するんだ!」 「あ、ああ……!」 ジノはアーデを連れ添って、 サーズ工業の格納庫に向かう。 鳴り響く警報に逃げ惑う民衆を掻き分け押しのけ、 なんとか格納庫のシャッターにたどり着く。 「ハアハア……着いた……ここで大丈夫なのか?」 「ああ。警報が鳴ってるってことは――戦争が近辺で起きている」 「どことの戦争だよ?」 「わからん。宇宙人かもな。 とにかく入るぞ」 冗談めかして言う。
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