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シャッターの脇にあるカードリーダーに、カードを通す。
シュ――……ン
ゆっくりシャッターが開いていく。
シャッターが開ききると、ジノは、避難の準備をしているメカニック達を一瞥し、声を張り上げた。
「俺は軍のジノ・サヴァイブ中尉だ!!
格納庫には、当然機体があるはずだ!
先日此方に添付した〈ガーゴイル〉の設計データのコピーと、指揮官用武装を施した〈スペリオン〉を一機、用意してくれ!!」
メカニック達は互いに顔を見合わせて、
「わかりました!中尉殿」
慌ただしく用意する
メカニック。
「アーデ。お前は少し待っていてくれ。……すまん。学校どころじゃないらしい」
「わかったよ。ジノ。お前になにか考えがあるのは判る、避難しとくよ」
「ああ――頼むよ」
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