"序"

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朝、高校に向かう為に人で混雑する改札を抜けて、急いで電車に飛び込んだ。 「ふぅ、何とか間に合ったー!」 少年は長髪をゴム紐で縛り、制服のシャツをズボンから出し、だらしない格好をした彼"柊 真"は遅刻魔である。 手を膝に置き、息を切らせながら安堵の息をついた時…… 「よぅ、相変わらずの慌てようだなぁ?」 と後ろから声が聞こえてた 振り返ると茶髪に染めた髪をカチューシャでまとめて細いフレームのメガネを付けており、あっけらかんとした笑顔が特徴的な長身の男がいた。 "来栖 征丸" 彼は真と同じ高校に通う友人の一人でクラスのムードメーカーである。 心の中で、"お前も人の事は言えないだろっ!"と思った 「しゃーないやん、お前と違って俺は家の事をやらんといけないからな!?」 と笑顔で言った。
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