6人が本棚に入れています
本棚に追加
朝、高校に向かう為に人で混雑する改札を抜けて、急いで電車に飛び込んだ。
「ふぅ、何とか間に合ったー!」
少年は長髪をゴム紐で縛り、制服のシャツをズボンから出し、だらしない格好をした彼"柊 真"は遅刻魔である。
手を膝に置き、息を切らせながら安堵の息をついた時……
「よぅ、相変わらずの慌てようだなぁ?」
と後ろから声が聞こえてた
振り返ると茶髪に染めた髪をカチューシャでまとめて細いフレームのメガネを付けており、あっけらかんとした笑顔が特徴的な長身の男がいた。
"来栖 征丸"
彼は真と同じ高校に通う友人の一人でクラスのムードメーカーである。
心の中で、"お前も人の事は言えないだろっ!"と思った
「しゃーないやん、お前と違って俺は家の事をやらんといけないからな!?」
と笑顔で言った。
最初のコメントを投稿しよう!