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門の横に立っていた
赤いトランプの兵が私に一礼した。
「お待ちしておりました。
二人目のアリス様。
どうか、この世界を救ってくださいませ。
再び不思議の国に幸せな時間を…」
「…え?あ、はぁ…」
何がなんだかわからない…
私がこの世界を救う?
全く想像がつかないわ。
「さぁ…アリス様…
女王様にそのお姿を
見せてあげてください。
きっと…女王様はお喜びになる…」
ギィーッという音をたて
門が開いた。
「さぁ僕についてきて
久しぶりなんだ、僕も女王様に会うのは」
城の周りには
たくさんの薔薇が咲いていた。
中央には大きな噴水があり、七色の水が流れていた。
「“この”女王様はお優しい方だ。
“あの”女王と違って…」
白兎の顔は酷く曇っていた。
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