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“待って!ねぇ!待ってってば!
止まりなさい!ちょっと!”
真っ黒闇の中
私は何かを追っていた。
何も見えない。
ただ
何かを追っていた。
“はぁ…はぁ…
待ってってばっ…”
私は‘アレ’を追わなければならない。
そんな気がしていた。
“ねぇ。どうして君は僕を追っているの?
どうして?ねぇ。どうしてかな?”
“そんなの…私にもわからないわ。
ただ…ただあなたを追わなければならない
そんな気がするの。”
“じゃあ僕が教えてあげる。
どうして君が僕を追わなければならないのか。
さぁ。僕を追って。
追い続けて…”
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