プロローグ

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“待って!ねぇ!待ってってば! 止まりなさい!ちょっと!” 真っ黒闇の中 私は何かを追っていた。 何も見えない。 ただ 何かを追っていた。 “はぁ…はぁ… 待ってってばっ…” 私は‘アレ’を追わなければならない。 そんな気がしていた。 “ねぇ。どうして君は僕を追っているの? どうして?ねぇ。どうしてかな?” “そんなの…私にもわからないわ。 ただ…ただあなたを追わなければならない そんな気がするの。” “じゃあ僕が教えてあげる。 どうして君が僕を追わなければならないのか。 さぁ。僕を追って。 追い続けて…” .
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