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“どうして君が僕を追わなければならないのか…
それはね…”
“それは?”
“君がアリスだからだよ”
“私が…アリスだから…?”
“そう。君が…ううん。
アリスが僕を追わなきゃこの物語は始まらない。
さぁ
追って,僕を追って!
不思議の国の扉を開いて!”
私は足を止めなかった。
見えない誰かをずっと追っていた。
“さぁアリス。
みんなが君を待っているよ。
帽子屋もチェシャ猫も
不思議の国の女王も。
みんな君を待っているんだ。
さぁ…おいで。
不思議の国においで。”
右手を誰かに捕まれ
私は穴の中におちていった。
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