第一章

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“どうして君が僕を追わなければならないのか… それはね…” “それは?” “君がアリスだからだよ” “私が…アリスだから…?” “そう。君が…ううん。 アリスが僕を追わなきゃこの物語は始まらない。 さぁ 追って,僕を追って! 不思議の国の扉を開いて!” 私は足を止めなかった。 見えない誰かをずっと追っていた。 “さぁアリス。 みんなが君を待っているよ。 帽子屋もチェシャ猫も 不思議の国の女王も。 みんな君を待っているんだ。 さぁ…おいで。 不思議の国においで。” 右手を誰かに捕まれ 私は穴の中におちていった。 .
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