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「光さんは優希君が好きで、好きで、仕方ないのですね」
「当り前だろう家族なんだから。優希となら常に一緒に居たい」
「うっげぇ、ヒカリンそれはないよ」
ないないあり得ないと言いながら琉璃は席に戻った。
光はというと、まだ渚の席の前に居た。
今日はひき下がってはくれないようだ。
「私にどうしろって言うのさ」
「一日でいいから優希かして」
ニッコリと笑って即答した光にひきながらも、渚はそれを渋々了承することになる。
HRが始まっても帰らない光に困った担任が、優希と渚に頼みこんだ結果だった。
「優希!お兄ちゃんと遊園地行こう!」
「嫌なの!」
彼ら兄弟間の溝がこの先埋まるのかどうか、非常に心配になった渚だった。
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