晴れのち曇り

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「遅かったじゃない。はい、そこ座って。」 「ん…」 言われた通り母の前に座った。 「あのね、私明日からパリに行くの。」 「ん、…え?」 「悪いんだけど、要はお留守番。」 「俺一応アンタの息子だよな?」 「そうよ。でも今回は駄目。」 「なんでだよ…」 「とにかく!明日からアンタは私の友達のお家に行ってもらうから。」 「なんで?この家にいていいじゃん。」 「私が心配なのよ」 そう言うと母は、俺に紙を渡してきた。
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