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9月14日――――私の誕生日であるこの日は家族でテーブルを囲み、小さなパーティーを開いていた。
「雪はもう17歳か。 時間が経つのは早いもんだな」
「やだなぁお父さんたら、親父くさいこと言わないでよ」
私の父――充(ミツル)――は47歳、とある有名企業の課長というなかなかの役職に就いている。
年の割に外見は下手すれば30代前半にも見られてしまう程若々しい。
発言はやはり親父くさいが。
「しかし……美人になったな、母さんに似て。 なぁ?母さん」
「やぁね、お父さん。 でも雪は本当に美人になったわ」
頬を赤らめながら言ったのは私の母――奈美(ナミ)――だ。
父と同じ47歳なのだが、今だにラブラブぶりは健在。
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