785人が本棚に入れています
本棚に追加
「んもう……私そんな美人でも可愛くもないよ」
そして私――河夜 雪(カワヤ ユキ)――は丁度今日17歳になりたての女子高生。
好きなものはとにかく音楽。
幼い頃からずっとピアノを習ってきた。
「さっ、折角の誕生日なんだしケーキでも食べましょ?」
そう言ってお母さんはキッチンへ行った。
私は一人っ子だから家にはお父さんとお母さんと私しか居ない。
親二人に誕生日を祝ってもらうのは何となく照れ臭い。
「うわぁ……美味しそう」
「雪のためにお母さん頑張って作ったのよ。 味は分からないけどね」
運ばれて来たのは私が大好きなチョコレートケーキ。
最初のコメントを投稿しよう!