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「――――それじゃあお母さん達はもう行くわね。また1年後」
「うん……」
朝を迎えてついに両親と離れる時間が来てしまった。
今までずっと一緒に過ごしてきた家族と別れるのは、なんだかんだで寂しい。
「あともう少ししたら崎本くんが迎えに来てくれるはずだから。元気でな」
そういってお父さん達は家を出て行ってしまった。
私は2人の車が見えなくなったのを確認して、自分ももうすぐ出て行く家に入った。
「……殺風景な部屋」
誰も居ないのに思わず1人で呟いていた。
でもそれほど荷物が無くなってしまい、本当に昨日までここに住んでいたのだろうかと疑ってしまう。
(先生と同居ってなー)
あのイケメンで、生徒から常にモテモテで、おまけに学校の先生で……
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