785人が本棚に入れています
本棚に追加
(そんな見つめるなんて……)
さすがに見惚れてたなどと言えるはずがなく軽く笑って流した。
「じゃあもうそろそろ行きましょうか?誰かに見られたら大変なんで」
「そうですね」
一応先生も心配しているらしい。
まぁここらへんには同じ学校の生徒は全くと言っていい程誰も住んでいないのだけど。
私は荷物を持って来て玄関の鍵を閉め、先生の車に乗った。
黒を基調としていて型はスポーツとセダンの中間ぐらいだろうか。
中は広すぎず狭すぎずで丁度よく、乗り心地も良さそうだ。
「そういえば……新しい家ってどこにあるんですか?私一度も行ったことなくて」
「ああ、そうでしたね。何て説明したらいいのか分からないですけど、高校からは少し遠いですね」
最初のコメントを投稿しよう!