#17歳の誕生日

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  「それは置いといて……彼氏が居ないなら話が早い。 少し雪には話さなければならないことがある」 急に真顔になったお父さんを見て、私もお母さんもつられて真顔になる。 「まさかあのこと話すの? 社長の……」 「あぁ。 そういう約束だったからな」 いまいち二人の会話について行けず、ただお父さんからの言葉を待っていた。 社長――――私に一体どんな関係があるのだろうか。 「本当にいきなりで済まないと思っている。 今からお父さんが言うこと聞いてくれるか?」 「うん、いいよ。 お父さんには色々お世話になったし恩返し的な感じでさ」 「そうか……じゃあ、単刀直入に言わせてもらう」 私は息を飲んで次の言葉を待った。  
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