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しかしある日、悲劇は起きた。
浅佳と私が二人で近所の川辺で遊んでいると浅佳の帽子が風で飛んで川に流れていってしまったのだ。
真っ白で、大きな青いリボンのついた帽子。
誕生日にお父様から貰ったそうだ。
浅佳はその帽子を大層大切にしているので帽子を取りに川へ入る。
帽子を追う途中、いきなり川の底が深くなったらしく、彼は鎖骨あたりまで水に浸かった。
帽子とお揃いで、彼のお気に入りの真っ白なワンピースが川の水でびっしょりと濡れるのも気にせず、ただひたすら帽子を追い掛けた彼は気付けば更に深い場所へと入ってしまったようだ。
彼の今の身長では底に足が届かない。
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