寒い聖夜

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寒い聖夜

今日は、12月25日。 世間が「クリスマス」とか言って騒いでいる日だ。 「・・・」 しかし自分は、騒ぐどころか、 動く事も気だるいほど、沈んだ気持ちだった。 プールの消毒薬のごとく、自分の精神は 現在進行形で溶け続けている。 これは、他の奴らも同じだろう。 だが、それにもかかわらず自分達は足を動かしている。 足を動かして、ある場所を目指している。 今日は、クリスマスパーティーというものに、 ある人物から呼ばれたのだ。
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