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一歩歩くたびに、おっ……
いや、胸元が豪快に揺れる。
そんな姿をみて興奮しっぱなしの男子生徒達の視線を掻き分けて彼女は僕の隣に座った。
「よろしくお願いします」
「あっ、宜しくお願いします。
神坂月音(カンザカツキネ)です」
「知ってますよ。
ツ・キ・ネ君」
………
ん?
少し彼女の様子が変だ。
何やら頬を赤らませ、まるで恋人に囁くような甘い声で言うのだから、流石に僕でも対処しずらい。
「あの……
僕名前教えましたっけ?」
「えっ……」
すると、彼女の笑顔が“ピキッ”っという音を立てたように崩れ落ちていく。
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