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生徒がぞろぞろと登校して来ている中、朝倉は一人、歩いていた
「ん?どうかしたの?」
「いや、別に…」
やっとテンションを落ち着かせた神崎がそう言うと有沙は何も無いと言う風にそう言うと目線を神崎に戻した
「本当、何なんだろね…」
「え?」
有沙が不意にそう呟くとちょうどチャイムが鳴り、有沙は急いで学校に入ろうとしている生徒を見て、そのまま黙り込んだ
―――――――――――――――
そして有沙はいつも通り午前の授業を終えるとそのまま帰る用意をし、ケータイを開いた
「牧さんからの連絡は無し…か、牧さんどうしたんだろ」
「どうかしたの?」
有沙はケータイを閉じながらそう言うと神崎はそれに気がつき有沙に話しかけた
「いやー、昨日から牧さん帰って来てないんだよね、何かあったのかな…」
「また何処かに出張に行ってるんじゃないの?」
「いや、多分それは無い、トランクもそのままだったし、いつも出張の前は必ず知らせてくれてたから」
有沙は神崎の言葉にそう言うとケータイを鞄に直し、ガタガタと椅子を揺らしながら天井を見た
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