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犬の散歩をしている婦人の手から急に犬の縄が離れた
「あっ!コラなっちゃんどこ行くの!?戻ってらっしゃい!!」
婦人はそう叫ぶが愛犬はそのまま草村の中へと入って行ってしまった
「もう、何してるの…」
婦人はため息をつくと愛犬が入って行った背丈程ある草村を掻き分けながら入って行った
「なっちゃんどこー!?」
「グルルル、ワンワン!!」
「なっちゃん?」
婦人は愛犬の鳴き声をたどりながら草村を歩いて行くと愛犬の後ろ姿が見えてきた
「もう、なっちゃん何してる…の…」
婦人はそれを見て愛犬に近づいて行くとペチャリと何か水の様な物を踏んだ音がした事に気がつき、婦人は足元を見た
「……え?」
婦人はその液体を見て固まった
赤い赤い液体を見て…
「え……ちょっ…嘘…」
婦人は赤い液体を見てそう呟くと今も吠えている愛犬の方を見た
すると…
「…………ひっ!?」
婦人は驚きのあまり後ろに倒れ、尻餅をつくと、服に赤い液体が染み付き、ジワジワと服に広がって行った
「死……死体……!?」
婦人は草村に転がっている死体を見てそう叫ぶと、四つん這いでその場から必死に立ち去ろうとした
だが…
「キャウンッ!?」
「え…?」
婦人は後ろから聞こえてきた愛犬の断末魔の様な鳴き声を聞いて振り向いた
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