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「なっ…ちゃん…?」
婦人の恐る恐る振り向いた先に見えた光景はとにかく酷い物だった
「なっちゃん!?」
婦人はそう叫ぶと首を落とされ、血だらけになっている愛犬を見て表情が何とも言えない様に崩れた
「いけないないけないな、昨日この近くで殺人事件が起きたと言うのに呑気に散歩とは、そんな愚か者を見てしまったら殺すしかないじゃないかぁ…キヒッ!!」
突如草村から現れた獣の様な目をした男は婦人に近づきながらそう言うとバタフライナイフを取り出した
「でもまあ、ここは自業自得と言う事で、そのまま僕に殺されてよ…キヒッ!!」
男は理不尽な事を言いながらナイフを持った手を振りかぶるとそのまま腕を…
「そこまでだクソ野郎」
ダンッ
「なっ!?」
男は驚いた様にそう言うと自分の腕が撃ち抜かれている事に気がついた
「キヒッ!!」
「てめぇ、一般人に危害を加える事はルール違反だろがこのクソ野郎、覚悟はできてんだろな?」
草村から現れた髪の跳ねた男はそう言うと二丁の銃を構え、引き金を引いた
「いひゃひゃひゃひゃひゃ!!いいぞいいぞ!!いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
だが腕を撃たれた男はそう叫ぶと獣の様な動きで弾を避けながら草村の奥へと走って行った
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