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(なっちゃん?あの死んでいる人の事か?それとも犬?まあどちらにせよ…)
「なっちゃんなんて存在しません、貴女はここに一人で散歩に来て、人と犬の死体を見つけた、そして貴女は俺達が消えた後に警察に通報し、俺達の事をきれいさっぱり忘れる」
「ええそうね、私は一人で散歩をしていて死体を見つけた、なっちゃんなんて知らない、貴方達が消えた後に警察に通報する…そして貴方達の事を忘れる」
「上出来だ」
朝倉の兄は婦人にそう呟くと婦人はそのまま目を虚にしたまま固まった
「催眠成功みたいね兄さん」
「ああ、さっさと撤収するぞ」
朝倉の兄は懐からタバコを取り出しながらそう言うとタバコをくわえ、火を点けるとそのまま草村の前に止めておいたバイクにまたがり、ヘルメットを朝倉に投げ、朝倉はそれを付けるとそのまま後ろに乗った、
「よし」
朝倉の兄はそれを確認するとエンジンをかける
「空、奴に魔弾を撃ち込んだ、千里眼で追ってくれ」
「わかった」
兄の言葉に朝倉はそう言うと魔眼を発動させキョロキョロと目を動かした
「ダメ、もうこの近くにいないわ、でも痕跡の様な物は見つけた」
「そうか…」
朝倉の兄はタバコを吹きながら上を向いてそう言うとタバコをくわえ直した
「よし、痕跡を辿るぞ、奴をこれ以上野放しにするのは危険だ、必ず見つけだして殺すぞ」
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