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「邪魔だ、俺の用があるそこにいる陸奥有沙だ、チャラ男はどいてろ」
角馬はそう言うと松山を押しのけようと腕を振る
だが
「誰がチャラ男だコラ、外見で人を勝手に判断してんじゃねぇぞゴリラ、蹴り殺されてぇのかテメェ?」
「なに?」
松山は角馬が殴る前に角馬の顔面の前で蹴り出した足を止め、角馬を睨む
「ちょっと待てお前ら、こんな所で喧嘩は無しだ、他の人が見てるぞ」
有沙は二人の間に割って入り、そう言うと松山と角馬は回りを見た
「確かにな、こんな人の多い場所で喧嘩はできんか」
「ちっ命拾いしたなゴリラ」
「それはこっちの台詞だ」
「あんだとテメッ「ハイハイそこまで!!」
有沙はまたしても睨み合っている松山と角の間に入り止めさせた
「てかあんた、胴着着てるけど空手再開したの?」
「ん?ああそうだがどうして俺が空手をやっていたと?」
「いやぁ、うちの顧問があんたの父親と知り合いだったらしくてね、てかこんな所まで胴着を着て何してたの?」
「それはだな、今ちょうど親父に言われてスポーツウォーターを買いに行って来た所なんだ、流石に直ぐには親父も認めてくれなくてな、しばらくはパシリだ、まあ勝手に辞めてしばらく家にも帰っていなかったからな、いきなり空手をやり直したいなんてムシが良すぎるしな」
角馬はそう言うと片手に持った袋を有沙に見せ苦笑した
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