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「そんで?これからどうすんだ?」
商店街を出たはいいが、その後の目的を決めていなかった有沙達はそのまま商店街の前でたむろっていた
「このままゲーセンってのは?」
「馬鹿、こんな荷物持ってゲーセンなんて行けるか」
有沙の提案に松山は即答すると西垣は手を上げた
「ならこう言うのはどう?俺の家でお菓子パーティー」
「おっいいね、後ビデオ借りて映画鑑賞しながら」
「おおパーフェクト!!完璧だね!!」
「なんで英語と日本語で二回言ったの?」
松山、西垣、有沙の言葉に神崎がそう突っ込むと有沙は「大事な事だから二回言った」と言い、そのまま松山達と肩を組みながらビデオ屋に向かった
だが途中で神崎に「二列で歩きなさい!!他の通行人の邪魔になるでしょ!!」と注意されたので有沙達は肩を組むのを止め、二列に並んだ
「ん?おいおい何だありゃ?」
すると車道の方を見ていた松山が指を指しながらそう言うと有沙達は松山の指差した方を振り向いた
「これはまた…」
「クレイジーね」
西垣と神崎もそれを見て固まった
「車道を逆走するなんて…自殺志願者?」
突進してくる車をすり抜ける様に、いや正しくは走ってくる車に突進しているのだが、そのように走っている二人乗りのバイクを見て有沙は固まった
「あのジャケット…もしかして…」
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