「困惑」

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「早く逃げて!!」 一本道から『高速』を使い一瞬で出てきた朝倉は誰もいなくなった商店街の中で立ち尽くしている有沙を見てそう叫んだ 「え?」 有沙は朝倉の声に反応し、朝倉の方を見ると不意に、屋根が砕け、そこから一人の男が有沙の後ろに着地した 「こんにちはお嬢ちゃん、今日はいい天気だね。キヒッ!!」 「な!?」 朝倉の言葉に反応していた有沙はそのまま反応を遅らせてしまい、急いで振り向こうとした 「マズイ!!」 朝倉は着地した瞬間腕を振りかぶる男を見て直ぐさま体に『高速』を使い有沙の下へ駆け付けようとした だが 「ぐっ!?」 そのまま地面を蹴ろうとした瞬間、朝倉の体中に激痛が走りそのまま膝をついた 「クソッ!!昨日のダメージが…」 朝倉は血が滲み出ている場所を押さえ、苦痛に顔を歪ませながら有沙を見た 「逃げて!!」 「遅い!!」 ズシャッ ビチビチッ 「…え?」 「今日はツイてるなこれで一匹と二人目だ。キヒッ!!」 男がそう言い終わると同時に有沙の首筋から肩の辺りまでの肉がえぐれた場所から大量の血が噴射したimage=361256777.jpg
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