65人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
ズシャッとそのまま有沙の体は地面に崩れる様に倒れ、そのまま指一つ動かない
「やりやがったな…ゲス野郎!!」
朝倉はそれを見てスカートの下から大量のナイフを取り出し、すべてに『高速』の魔力を乗せ…
「空っ!!避けろ!!」
「えっ!?」
ナイフを投擲しようとした瞬間、追いついた朝倉の兄が朝倉の衿を掴み、そのままおもいっきり引き寄せた
「兄さん!?何…を…」
朝倉は突然の事に驚きながら兄にそう叫ぼうとしたが、自分のいた場所を見て言葉を止めた
「あらま、避けられちったぁ。キヒッ!!」
男はいつの間にか手にしていたナイフを手の平で弄びながらそう言うとニヤニヤと笑い、朝倉のいた場所を見た
朝倉のさっきまでいた場所は地面が真っ二つに割れ、上にかかっていた看板も見事に切れていた、もし後少し避けるのが遅れていれば朝倉は真っ二つになっていただろう
「空、アイツは…陸奥有沙は…」
「…」
朝倉の兄の問い掛けに朝倉は沈黙のまま目線を倒れている有沙に移した
「…そうか」
そんな朝倉と倒れている有沙を見て、朝倉の兄は一言そう言うと無言のまま銃口をキヒッと笑う男に向けた
最初のコメントを投稿しよう!