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「ねぇ、貴女は何故あの場に残ったの?」
少女はニコニコと笑みを作りながらそう言うと有沙は少女の笑顔を見て少し不機嫌そうな表情なりながら口を開いた
「別に、ただ…なんかほっとけなかっただけよ、後あんたの作り笑いキモいから止めて」
有沙はそう言うとそのままその場に胡座をかいて座り、少女の目線より少し下から少女を見た
「あらわかった?どうも笑顔を作るのは苦手なのよね」
少女は有沙の言葉を聞くと先程の笑顔を消し、クスクスと少し意地悪な笑いを浮かべる表情になると有沙の髪をいじり始めた
「でも、本当に理由はそれなのかしらね?」
「…どう言う事」
「別に?まあ貴女がそうだと言うのならそうなんでしょうけど」
少女はクスクスと笑いながらそう言うと後ろに振り向いてそのまま先程投げ捨てた仮面を拾い、もう一度被った
「まあ、私は貴女が死ななければそれでいいんだけど…今日も早速死んでくれちゃったりして、もう少し慎重にやってほしいわね」
「…え?今…なんて?」
有沙は少女の言葉に反応し、少女に聞き返すと少女は振り返り、首筋に手を置いた
「だから、貴女また死んだのよ。そんな風に」
「…え?」
有沙は少女の言葉を聞いて自分の体を見ると首筋から肩まで肉が削げ落ち、そこから大量の血が出血し、真っ黒な世界に赤い色が飛び散った
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