「狂犬」

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「おそかったじゃねーか有沙コノヤロ~なんじかんたってるとおもってんだ~?」 「…松山?お前まさか酔ってる?」 西垣の家についた有沙がインターホンを押すと待ち構えていた様にベロンベロンになった松山が勢いよく扉を開け、そのままフラフラと体を揺らしながら有沙に絡んだ 「よってません!!」 「いや絶対酔ってるだろ」 「有沙!!助かった!!ほら松山こっちだ」 「あん?なんだよしゅうや~はなせこら~」 「西垣、これどういう状態?」 駆け付けて来た西垣に有沙はそう質問すると西垣は少し困った顔で口を開いた 「ジュースと間違えて…お酒飲ましちゃった…」 「はぁ!?」 松山をかついだ西垣が奥の部屋に入りながらそう言うと有沙は靴を脱ぐ手を止め、西垣の方を振り返った 「なんでお酒とジュースを間違えんのよ!!」 「いや、なんかデザインが似てたもんで…」 「似てたって何飲ましたのよ」 「…カ○ピスのアルコール入り」 「それは解らんでもないな…」 有沙は私も一度間違ってレジに持って行った事があるよと言いながら今度こそ靴を脱いで上がると西垣に続いて部屋に入った
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