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そうしていると青年の入ってきた襖から一人の渋顔の老人が入ってきた。
「牧、娘が目覚めたのか?」
「ああ原園さん、はい今目覚めました」
突然現れた老人に少女は驚きながらも、牧(まき)と言うのはこの青年だろうか、そしてその青年の言った原園(げんえん)と言うのがあの渋顔の老人の名前だろうかと頭をかしげて思考していた、
すると老人が歩みよってき少女の目の前で止まった。
歩み寄ってきた原園と言う渋顔の老人を見て少女は牧と言う名の青年の後ろに隠れてしまった、
そんな少女を見て老人は目を丸くしてこらえきれずといった感じに高笑いした。
「がっはっはっは!!ワシが怖いか娘!!」
そうして顔を覗くように近づきさらに言葉を続けた
「いやしかし何度見ても見事な赤眼じゃのう」
せきがん?
ふと原園の言った言葉に少女は首をかしげ部屋の隅にある鏡を見て驚愕した。
そこには真っ赤な眼の少女が座っていた
だが直ぐには自分だとは解らなかった。
当たり前といったら当たり前だ、
大体赤い眼の人間なんて居るはずも無い。カラーコンタクトを付けているならまだしも何もつけていない状態であそこまで真っ赤な眼をしているなんて異常でしかない。
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