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?「お早うございますナンバー0」
ゼ「お早う皆」
扉の中には二人と同じ様な姿をした者達がいた。
座っていた椅子から立ち上がり、一人が挨拶をすると一斉に皆頭を下げる。
ゼロ…もといレーノアはそんな彼等に一言返してから、ネルを伴って一番奥の席についた。
ゼ「ハーベルトは??まだ来てないの??」
?「はぁ、それなのですが……」
ゼ「何??ナンバー7」
7「では……ハーベルト司令は……」
ゼロに促され、説明しようとしていた矢先、あの重々しい扉が凄まじい早さと勢いであいた。
驚いたメンバー達は、扉の方に目を向ける。
しかし僅かに走った緊張は直ぐに脱力感へと変わった。
?「ハァハァハァっ――レノ―――!!」
机の上に飛び乗り、その上を走ってレーノアに抱き着く。
ゼ「のわっ!!」
?「レノレノレーノアっ!!」
更にグリグリと胸に顔を押し付ける。
痛い痛い痛いと何とかして引き離そうとするが離れない。
助けくれ、と言わんばかりに涙目になったその瞳を隣にいるネルに向けた。
ネルは苦笑したあと静かに言った。
ネ「ハーベルト、そろそろ放してあげないとゼロが泣いてしまいますよ??」
ハ「!?」
7「司令、机の上には乗ってはいけません」
ネルの後に続いたナンバー7の注意に、漸く今の状態を冷静に理解したハーベルトは慌てレーノアから手を放し、机からおりた。
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