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カツカツと、チョークが黒板に当たる音が静かな教室に響く。
ここは、ノアロークという大国にある完璧実力主義の学園、リーダスのとある教室だ。
国で随一の能力を誇るこの学園の生徒達は基本皆真面目である。
だから、授業をサボるなんてことは有り得ない。
しかし、珍しくもこのクラスには“落ちこぼれ”が居た。
?「……レーノア・ルージュ!!いい加減寝てないで授業を受けろっ!!」
教台に立つ教師がレーノアに向けて怒鳴った。
しかしその声は彼には届かなかったようで、尚も気持ち良さそうに深い眠りについている。
?「レーノア・ルージュっ!!」
?「レノ(汗)レーノア」
先生の怒りが頂点に達しようとしたとき、流石にヤバいと思った隣の席にいる男子生徒がレーノアを揺さ振った。
?「レーノア、起きて(汗)Mr・ロードが怒ってるよ」
レ「ん………」
漸く欝すらと目をあけたレーノアは目を擦りながら背伸びをした。
レ「ふぁ~ぁ……………ネル??」
ネ「おはようございます、レーノア(汗)さ、ちゃんと教科書出して下さい。授業受けましょう」
レーノアはネルに言われ、今だに覚醒していない体をどうにか動かして準備をし始めた。
ロ「レーノア・ルージュ!!この問題を解けっ!!」
Mr・ロードは起きたばかりのレーノアを当てた。
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