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「こんにちわ…奏先輩」
「君が橘さんだったのか。もう俺に構わないでくれ！」
先輩は何を怒っているんだろう。私が何かしたのかな？
あっ、もしかして先輩のことを調べたことかな？
「なぜ俺の妹をあんなになるまで痛めつけた！」
「なぜって？…なかなか先輩のことを教えてくれなかったからですが？」
あんなやつに頼るのは、死にたいぐらい嫌だったけど…アイツしか身内はいない訳だし、一番手っ取り早い方法で沢山のことを聞き出しただけのこと。
…それに、仕返しもしたかったからね。
「もう俺に関わるな！今すぐ消えろ！」
「先輩…好きです…今すぐに答えをください」
「嫌に決まってるだろ！って聞いてんのか！？」
何か言っているようだけど、聞こえない。だって先輩の好みに完璧に近い体系、性格なんだよ？断られるハズがないもの。
「やめろっ！抱きつくな！くそっ！!！」
「きゃっ！」
先輩は私を突き飛ばして屋上から出て行った。どうして？先輩はそんなことしないのに。
なんで？なんで？ナンデ？ナンデナンデナンデ？？？？
そっかぁ…あの妹がまたワタシをいじめると思って心配してくれてるんだ。
「先輩、まだ答えは邪魔なアイツを消してから聞きますね。それまで楽しみに待ってます………」
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