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――ピリリリ~!!
携帯電話の着信音が鳴り、着信を確認してみると日向の通っている学校の担任教師である『翠川 静菜(みどりかわ しずな)』からだった。
「…出なきゃヤバいよな?」
嫌な予感しかしないが、恐る恐る携帯電話を取る。
「も、もしもし?」
声を若干震わせながら、電話に出る。
『あ、やっと、出てくれたね。志野くん。』
少女のような可愛らしい声なのだが、受話器から何かドス黒いオーラが感じられる。
「おはようございます。翠川先生」
「あれ、おかしいね?
今は、もうお昼の筈だよ。」
電話越しから放たれる静菜の黒いオーラが、拓磨の目には視えていた。
『翠川 静菜』
サイドテールの似合う美人で、24歳の独身女性。
普段は優しいのだが、自分の言うことを聞かない生徒には『ちょっと、お話しよっか?』と呼び出し、話し合いという名の制裁を下す(本人曰わく、話し合いをしただけらしいが)所がある。
別名『教壇の魔王様』と呼ばれ全校生徒から恐れられている。
まるで、某魔法少女アニメの魔王のようだ。
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