免許(712×893)

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「…井本」 「…あー?」 「あの、さ…」 「あー」 「や、うん…何でも無い…」 「………あー」 これで同じやりとり何回やった? コイツ…ホンマええかげんにせぇよ… 俺からは絶対聞かないからな。 「あの…井本…」 「………あー?」 「あの…さぁ…」 「………」 「あの、えと…」 「………」 「や…やっぱ「お前ええかげんにせぇよっ!?」 「!!?」 「さっきから何やねん!!殺すぞ!!」 ついにブチ切れた俺は近くにあったクッションを藤原に投げつけた。 手に持っていた携帯を投げてないあたりを褒めてもらいたい。 「やっ!?お前が悪いやん!!」 「はぁあ!?何がじゃ!!」 「けっ携帯ばっかいじってさぁ!!」 「ああ!?構って欲しいんやったらそう言えばええやろが!!!」 「んじゃ構って!」 「遅いわボケ!!」 怒鳴り散らしながら藤原の襟首を自分のほうに引き寄せ、 そのまま強引に唇を重ねた。 離れた顔は真っ赤だった。
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