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「石田、何で疑っとんの?」
俺はしがみつくように井上の背中に腕を回した。
「…自信、無いねん」
「何の?」
「お前が、俺を好きでいてくれる自信」
顔は見えへんけど、
井上は小さく笑った。
「俺はこの先も明しか好きにならへん自信あるで」
耳元で囁かれる甘い言葉。
はぁ…。
井上は…ホンマにずるいわ。
どんなに悲しくなっても
どんなに寂しくなっても
結局コイツの優しさが恋しくて、
離れられなくなってまう。
「悪魔め…」
「いや、天使やと思うんやけど」
いや、むしろ…
俺にとってお前は…
「大魔王やろ」
(それでも君なら構わない)
end.
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小難しい石田さんが書きたくてこうなりました。
私の中で石田さんってとても難しいイメージがあります。
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