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「おお…た、け?」
久しぶりに三村を家に招いた。
特に理由もなく、
ただ一緒にいたかった。
三村は基本的に家族思いだ。
今日がもし平日じゃなかったら来てくれなかったかもしれない。
そんな事を考えてる内、
俺はどうしようもなく寂しくなって…
三村を押し倒していた。
「…なぁ、知ってるか?」
「え…?」
「俺、結構モテるんだよ?」
「…はぁ?」
呆れた顔して見上げてくる三村。
何、余裕かましてんだよ。
「俺に彼女できたら…別れよう」
予想外の言葉だったのか、
三村の顔が一瞬にして歪んだ。
その顔が見たかった。
俺だけ寂しい思いするなんて…
正直、腹立つ。
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