5月1日

4/7
前へ
/12ページ
次へ
古賀さんは、すぐに見つかった。 一番後ろの席に座っていて、彼女に雰囲気が似ていたからだ。 「あなたが古賀さんですか?」 僕はそう尋ねたが返事がない。 「あの…聞こえていますか…?」 … 駄目だ、聞こえてないのか? … あきらめて僕が帰ろうとして振り向いたとき、小さくつぶやいた。 「彼女は空の向こうになにかが見えているんだと思うわ」 驚いて、僕が振り向いたときには古賀さんはいなかった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加