第一楽章-冒頭「Welcome!」

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  吹奏楽部の主な活動場所は、地下一階。   階段をかけ降りると、ひんやりとした空気が頬をかすめた。   けど、そんな空気も一瞬だけ。   ホルンやトランペットの音が聞こえてきて、あたしは目を輝かせた。   廊下では、先輩らしき人が忙しそうに行き交っている。   いろんな教室からふにゃふにゃとした音が聞こえてくる。   他の新入生はもう案内されて、楽器を吹いているらしい。   どうやら出遅れちゃったみたい。   「え、どうしよう」   2人でこそこそしていると、見覚えのある先輩が前の教室から出てきた。  
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