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「更にもう一つ、能力の追加があります」
「え~、まだあるんですか~?」
正直なところ、もう飽きた。 そろそろ、現実の世界に帰りたい頃合いだ。
「大丈夫です。 この説明でルール説明は終了です」
そろそろ私も終わりたい、みたいな雰囲気が、彼女から感じ取れた。 案外、俺には第六感があるのかもしれない。
合ってるかどうかは、置いといて。
「もう一つの能力……それは即ち、“超能力”です」
「超能力……ですか?」
あれか? テレポートとか、サイコキネシスとか、そんなやつか?
が、しかし、彼女の口からは、そんな俺の予想を微妙に裏切る説明が吐き出された。
「はい。 これに関しては、先程の粒子を操る力の様に、決まった能力を付与するものではありません」
「と、いう事は、個人によって違いがでてくる……って事ですか?」
先程の説明を聞いたら誰でも感じる疑問を口にする。
「はい。 具体的には、脳の構造の個人差によって生じます」
つまり、必ずしもテレポートや、サイコキネシスとかが発現するわけでも無いのか。
「例としては、どんなものがありますか?」
「例を上げますと“発火、及び火の操作”“物体の浮遊、及び物体の操作”“物体の転送”“電気の発生、及び電気の操作”“透視”“心の読み取り”“肉体強化”あと、異質なものとして“相手がカツラかどうかの有無が分かる”“相手の視力が分かる”“どんなものでも、武器として扱った瞬間にピコピコハンマーに変化する”等ですね」
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