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「…………私ね?………実は………。」
今、俺は女の子から告白されようとしている。
シチュエーションは、放課後の誰も居ない校舎裏。
どうやら、彼女と俺はクラスメイトらしい。
“らしい”と言うのは、ここが俺の夢の中だからだ。
設定は、何故か知っている。が、俺の脳が想像した事なのであんな言い回しに、なったわけだ。
「………ずっと………ずっと……」
あぁ、待ちに待った瞬間だ。
学生時代は、変わり者扱いだったから特定の友人と教師しか、喋った事無かったからな~。
そんな俺に今、春が訪れようとしている。
はい、今、『夢だけどね』とか突っ込んだ奴。怒らないから手を挙げろ。
………………まぁ良い。
とにかく、もう少しで『好き』と言ってくれる。
「………君の事が………………す」
その時、いきなり世界が真っ白になった。
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