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「………………………………………。」
……………来ませんでした。
そうだ。天〇ちゃんを出せるんなら、さっきのシチュエーションを復活させることも出来たんだ。
でも復活しないってことは、これは明晰夢じゃないのか?
俺は、さっきもその可能性に気付けたのに、今更その可能性に気付いた自分に腹が立った。
なので叫んでみた。
「ふざけんな俺ぇぇぇぇぇ!」
「うぉ!?」
何か叫んだら、俺以外の声がした。
――――――ヤバイ。
俺の危機回避能力が告げている。
全力で告げている。
タイムセールの時の、主婦の方々と同じくらい全力で。
“今の声に関わるな。”
そう告げている。
でも、“やるな”、と言われたらやりたくなるのが人間な訳で。
俺の中で、好奇心と理性が核戦争を起こしている。
0.2秒位で勝敗がついた。
俺は迷わず振り向いた。
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