1人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの~、すいません……」
「どうしたんですか?」
とりあえず、美人なので優しく接しておく。
「え~と、その、少し、お話しをさせて頂いても良いですか?」
「えぇ、別に構いませんよ?」
そういえば、誰なんだろう。 この人。
俺は、凄く今更な事に気が付いた。
今、訊いてみるべきか?
少しの間考えてみたが、特に訊くデメリットを思いつかなかったので、訊く事にした。
「ところで、あなたは誰ですか?」
あ、ナンパと思われるデメリットがあったな。
まぁ、言ってしまったから関係無いけど。
「え!? あたしですか!?」
今にも口を開きそうなタイミングで、質問したためか、名探偵に“犯人はお前だ!”と、言われた犯人のように動揺した。
「え、えっと……」
何故そこでどもる。
あれか? 記憶喪失とかいうオチか?
それか、某バーバに働く代償に名前を盗られたのか?
何て、ジブ〇作品について考えていたが彼女が口を開いた。
「案内人……ですかね」
「案内人?」
何の案内人だ? ……地獄の案内人とか?
いや、それじゃ俺が死んだみたいじゃないか。
じゃあ、何だ?
俺の持ってる脳細胞を、フルに使っても分からなかったので、彼女……もとい、案内人に訊く事にした。
「何の案内人なんです?」
「えっと……それは、あたしの話しを聞いて頂ければ分かるかと……」
成る程。そう言えばこの人は、俺に話しをしたがっていたんだよな。
俺としては、内容は告白で、俺の幸せへの案内人……とかだと好いな。とか、思ってみたり。
最初のコメントを投稿しよう!