始まり=メガネ

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「あの~、すいません……」 「どうしたんですか?」 とりあえず、美人なので優しく接しておく。 「え~と、その、少し、お話しをさせて頂いても良いですか?」 「えぇ、別に構いませんよ?」 そういえば、誰なんだろう。 この人。 俺は、凄く今更な事に気が付いた。 今、訊いてみるべきか? 少しの間考えてみたが、特に訊くデメリットを思いつかなかったので、訊く事にした。 「ところで、あなたは誰ですか?」 あ、ナンパと思われるデメリットがあったな。 まぁ、言ってしまったから関係無いけど。 「え!? あたしですか!?」 今にも口を開きそうなタイミングで、質問したためか、名探偵に“犯人はお前だ!”と、言われた犯人のように動揺した。 「え、えっと……」 何故そこでどもる。 あれか? 記憶喪失とかいうオチか? それか、某バーバに働く代償に名前を盗られたのか? 何て、ジブ〇作品について考えていたが彼女が口を開いた。 「案内人……ですかね」 「案内人?」 何の案内人だ? ……地獄の案内人とか? いや、それじゃ俺が死んだみたいじゃないか。 じゃあ、何だ? 俺の持ってる脳細胞を、フルに使っても分からなかったので、彼女……もとい、案内人に訊く事にした。 「何の案内人なんです?」 「えっと……それは、あたしの話しを聞いて頂ければ分かるかと……」 成る程。そう言えばこの人は、俺に話しをしたがっていたんだよな。 俺としては、内容は告白で、俺の幸せへの案内人……とかだと好いな。とか、思ってみたり。
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